日本住宅の平面計画
敷地が決まったら、敷地の環境に合わせて平面を配置します。その時に大切なことは、以下のようなことです。
- 日当たりの良い建物の形
- 道路と門や玄関の関係や、庭園の位置
- 空地と建物の比率(出来れば敷地の40%位空地をとりたい)
- 隣地や周辺の景色などの関係
- 土地の高低
洋風の建築や、敷地の余裕が無いときには計画手法が少し異なります。しかし基本的には同じです。私達が住んでいるこの日本の気候は変わらないのですから。
◇計画の基本
住まいの大きさ
- 職業や家族数などで変化しますが、目安としては現在1人6坪〜8坪(玄関・廊下・台所・浴室・トイレなどを含めて)くらいでしょうか。
あまり大きくても家相上は良くありません。むしろ小さ目の方が家相上は良いとされています。
各室の配置
- 現在は家族の部屋を日当たりの良い東南の部分に置きます。あまり使用しない応接間などは日当たりでは無く、使い勝手の良い配置にします。また、不経済でも渡り廊下などを使用すると、趣のある平面になります。
建物の形:東西に長い平面の方が日当たりは良くなりますが、多少張りや欠けのあるほうが趣があります。しかし金額もかかりますので、資金との相談が必要です。
庭と建物の関係
- 南に庭を設けると、室内からは庭木の裏を眺めることになってしまいます。そのため大きな邸宅などでは、客間などの北がわにも庭を造り、眺めを考慮しています。
門と建物
- 門からは直接建物の全てが見えない方が奥床しく望ましい。できるだけ、門からの導線は直線ではなく、多少建物が見え隠れするようにレイアウトしたい。
増築の予定
- 住宅は家族とともに成長します。それに対応できるように当初から計画する必要があります。
※和風住宅の玄関の例
※廻り縁・畳廊下・濡れ縁の例