家相


日本建築では古来から、京都の都市計画などで中国から導入された、「風水」が使われてきました。
近年になって、一般家庭にも「家相」という形で風水の一部が使われるようになりました。
その全てが、現代でも通用するものではありませんが、概略を知ることは、現在でも参考になると思います。



◇敷地


◇環境



◇方位

方位は羅盤を家の中心に置き、その方位から吉凶を見るものですが、その中心を、居間・神棚・建物の中央・かまど等どこに置くかということは、古来からさまざまな説があります。
実際の計画では、通風・採光・日照・湿度などに留意し、平面計画を立て、方位は参考程度に考えるのが良いと思います。

▲南方の吉:樹木・小山・居間
△南方の凶:池・火に関するもの
▲北方の吉:寝室
△北方の凶:井戸・火に関するもの
▲西方の吉:蔵・井戸・台所・物置・押入れ
△西方の凶:厠
▲東方の吉:子供室・台所・井戸・池・玄関
△東方の凶:蔵
▲鬼門:東北の方向を朝と夜の境目、冬と春の境目、陰と陽の境目として重視します。ですから、不浄の便所などは全ての方角に設けることは凶なのですが、特にこの方角はいけないとされています。
また、この鬼門と反対の方角を、裏鬼門とよびます。


◇その他
この他にも、いろいろな約束事があります。ここで記載したことは、日本建築を計画する上での初歩的な事柄について、わかりやすく簡単にしています。
風水全般についての説明は、こちらのページをご覧ください。