A History of Architecture

西洋の歴史

古代 / 中世 / 近世


イスラム:タージ・マハル(1632)
北インドにのこるムガル帝国時代の墓廟(ぼびょう)のひとつで、インド・イスラム建築の最高峰との評価が高い。現ウッタル・プラデーシュ州アーグラにある。このほか、ダマスクスの大モスクやスペイングラナダのアルハンブラ宮殿など。
ロマネスク:ピサ大会堂(1118)
ロマネスクの特徴はアーチが半円で尖っていない事だが、同じく半円のアーチを使ったローマ建築との違いは、より装飾的なことだろう。このピサの大会堂はイタリアロマネスクだが他にも、ドイツ、ベルギー、フランス、イギリス、スペインなどのロマネスク様式がある。この様式には、威厳と落ち着きがあり、構造も単純である。
ゴシック:ミラノ大会堂(1577)
12世紀後半に、半円形に窓を開けるアーチの上部を尖らせる方法を考え出した。それまでは厚い壁と多くの柱が必要だったが、これによって壁に多くの窓を開ける事ができるようになった。それによって、より多くの装飾が生まれ、壁という壁は装飾で埋め尽くされた。この様式にもフランス、イタリア、イギリス、ドイツ、スペイン、ポルトガルなどがある。
チューダー式:ハンプトンコート(1514)
この様式はイギリス独特のもので、それまで教会や城郭建築のものだけであった建築の科学を貴族の邸宅に応用したものである。しかし、まだ城塞としての特徴をそなえているため、後になって牢獄などにも使用された建物もある。

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