A History of Architecture

西洋の歴史

古代 / 中世 / 近世


初期ルネサンス:フィレンツェ大会堂(1418)
ドームは二重で、ドーム外部は瓦で葺いてある。推定重量2万5000トンのドームは高さ120mでフィレンツェの富と意欲を示すだけではなく、新しい設計理念と創造的な建築家の出現をも示している。
フランスルネサンス:ルーブル宮(1546)
元はゴシックの建物があった場所に新たに建てたもので、設計はピエール・レスコー。よく研究された正確な古典のモチーフと、綿密な構成と比率などによって独創性をだしている。ルネサンスの特徴である古典式のオーダー・円柱・半円アーチなどを用いて、彫刻・絵画と合体して優雅で壮麗な建築美が良く出ている。ほとんど全世界で流行した。
バロック:サン・ピエトロ大聖堂(1564)
基本計画はミケランジェロによる。ルネサンス後期には単にオーダーの応用ばかりではなく曲線・曲面・彫刻・色彩などを用いた壮麗なスタイルが現れた。柱を飴のように捻じ曲げたり、細部にまで曲線を使用して、建築家の大変な技巧を必要とした。
ロココ:アマリエンボルグ宮殿(1760)
今もデンマーク王室の宮殿として使われている。バロックとロココの相違は判断が難しく、この区別は建築のみでなく音楽や美術にも使われている。判別は建物の形ではなく、装飾美術の様式でされている。ロココはバロックと違い装飾は軽快で自由に扱われている場合が多い。
リバイバル主義:パリ・オペラ座(1825)
ガルニエ設計、建築面積11360uだが、豪華さのため座席は2158にすぎない。この時期は古典様式が復活し、ネオクラッシック、ネオゴッシック、ネオルネサンス、ネオバロックなどが出てきた。
アールヌーヴォー:ヴァトリオ邸(1904)
アントニオ・ガウディ設計
19世紀末の20年間と20世紀初頭の10年間に、ヨーロッパやアメリカでおこった革新的な芸術運動。「アール・ヌーボー」はフランス語で「新しい芸術」を意味する。建築、インテリア・デザイン、家具、ポスター、ガラス工芸、陶磁器、織物、挿絵などのひろい表現領域に波及した。つる草のようにうねる曲線を多用した点に特徴がある。
モダン:ウィーン分離派館(1898)
オルブリヒ設計
新しい世紀にむけて、新しい装飾様式が望まれ、簡潔なデザインが生まれた。ウィリアム・モリスをはじめ、マッキントッシュ、オルタ、ベーレンスなどがいる。
NEXT A History of Architectureのトップにもどる。 この年表の作成にあたっては、西洋建築史図集、ユーゲントシュティール、アールヌーボー、絵で見る建築様式、アントニオガウディー、建築技術辞典、モダンデザイン100年の肖像、クリムトとウィーン、ヨーロッパ宮殿物語、月間ゴールド、古代ギリシャを参考に作成しました

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この年表の作成にあたっては、西洋建築史図集、ユーゲントシュティール、アールヌーボー、絵で見る建築様式、アントニオガウディー、建築技術辞典、モダンデザイン100年の肖像、クリムトとウィーン、ヨーロッパ宮殿物語、月間ゴールド、古代ギリシャを参考に作成しました。